ひろめよう合掌

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わかっちゃいるけどやめられない!

年も改まり、令和2年を迎え益々皆様には日々の生活においてご精進のことお慶び申し上げます。

一年の計は元旦にある。年の初めの新たな目標を定められ、徳を積まれていくのが私どもの日常でありたいものですが、一年を振り返った時「ああ、今年も至らない1年間だったなあ…来年こそは!」と反省しきり。

『七仏通戒偈』という偈文に「諸悪莫作(しょあくまくさ) 諸善奉行(しょぜんぶぎょう) 自浄其意(じじょうごい) 是諸仏教(ぜしょぶっきょう)」とあります。【悪いことはするな。善いことをしなさい。すると心は自ずと清浄になる。これが仏教である】と受け取れます。簡単なようで、実はむずかしいことなのです。どうしてでしょう。それは、二つのことを同時にするからで、善いことをするというのがむずかしいのです。善いこととは一体何か。ですから、とりあえず善いことはできなくとも悪いことは絶対にしなければいいわけで、これに気がついての行動が問われるのだと思うのです。

中国の故事にいい譬えがあります。若き詩人が、老僧に尋ねます。「仏教の本筋は何か」と、すると老僧は「悪いことはしないで、善いことだけをしろ」と応えました。詩人は「そんなことだったら3歳の子供でもわかる。」すると「3歳の子供でもわかるが、80歳の老人でもできないことだ。」と老僧は言い聞かせたといいます。

とかく私たちの日常は、少し古いフレーズではあるが「わかっちゃいるけど、やめられない」のですから。こういう私たちであるからこそ、御仏の声に耳を傾けてみるというのも今の時代にとって大切な一時になるに違いないのです。

日蓮聖人の立てた願業は『立正(りっしょう)安国(あんこく) 浄仏(じょうぶつ)国土(こくど)』です。正しい法(おしえ)を立てて国を安ずる。するとこの国は仏の清い国になろうということでした。ここで注意しなければいけないのが、良い国を作るために正しい教えを受け持つ(うけたもつ)のではなく、すべての人々が正しい教えに従っていれば自然に世の中は良くなるということなのです。

仏教とは、私たちがこの世の中で元気に、明るく、生き生きと生活できるための教えであるということを忘れてはなりません。益々のご精進を切にお願い申し上げます。

合掌

令和元年5月吉日 日蓮宗静岡県中部宗務所長 塚本智秀

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