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ひろめよう合掌のこころ

宗務所のご案内
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ご挨拶
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日蓮宗静岡県中部宗務所長の塚本智秀です。
 この度は、宗務所ウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。皆様にとって少しでも心の拠所(よりどころ)となっていただければ幸いに存じます。
さて、コロナ禍もすっかり私たちの生活に定着してしまった感は否めません。しかし、これに甘んじてはなりません。世の中は次々に私たちが経験したことのない責め苦を課して参ります。どういうことかと申しますと、これらを総じて患難(げんなん)と呼びます。世法も仏法も共に認める禍(わざわい:災い)なのであります。

 宗祖のお言葉に「天下万民、諸乗一仏乗となって妙法独り繁昌せん時、万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば、吹く風枝をならさず、雨土塊を砕かず、世は羲農※注の世となりて、今生には不詳の災難を払い長正の術を得、人法ともに不老不死の理顕れん時をご覧ぜよ。現世安穏の證文疑い有るべきものなり。」あくまで世界全体と申し上げますが、人類が同じ教えに従って法華経と題目の信仰をしたならば、自ずと古代中国の徳政を行じた伏羲や神農の時代のような理想の世の中になろう。理想の世の中とは、幾多の災禍を封じ込め、人々は健康寿命を延ばし、人も法も共にここに定着して長く世に伝えることこそ疑いなき証文となると仰せです。

 人間一人の力では到底およびませんが、天下万民が一仏乗すなわち異体同心に正しい考えと正しい行いをしさえすれば世の中は必ず動きます。宗祖が興した「立正安国」の誓い(運動)の本意はここにあるのです。
 私たちは、次の世代のためにも人種や国を超えて仕合わす(しあわせ)時は、今なのです。

南無妙法蓮華経

※「羲農(ぎのう)」
「羲」は中国故事に登場する帝王伏羲ふくぎのこと。「農」も伝承される帝王神農しんのうのこと。伏羲は書契(文字)を生みだし、狩猟、漁労、製鉄など生活術を編み出した人物。神農は医療と農耕の神と謂われる。両者の功績は土民の文化を構築したと言える。

令和4年5月2日 日蓮宗静岡県中部宗務所長 塚本智秀

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