2026.8.4
教箋

お施餓鬼

夏になると、お施餓鬼の季節を迎えます。
お施餓鬼とは、「餓鬼に施す」法要です。
餓鬼とは、生きている間に欲深い心にとらわれ、
その報いとして、
どれだけ食べ物や飲み物を求めても満たされない苦しみを受ける
餓鬼道に堕ちた者たちのことであり、
この餓鬼たちを供養することで、
巡り巡ってご先祖様や私たち自身の心も満たしていくものです。
今の日本では、多くの人は食べ物に困ることなく暮らしています。
しかしその一方で
「もっと認められたい」
「もっとお金が欲しい」
「もっと便利な暮らしがしたい」
と、さまざまな欲に心が振り回されることがあります。
お腹は満たされていても、心は何かに飢えている。
そんな姿は、現代を生きる私たちの心も餓鬼の心と重なります。
日蓮聖人は、
「蔵の財よりも身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり」
と説かれています。
財産も健康も大切ですがそれ以上に大切なのは、
感謝する心や思いやりの心を育てることです。
お施餓鬼の法要は、亡き人達へのご供養はもちろんのこと、
自分自身の心と向き合う機会にしてみてはいかがでしょうか?