2026.6.1
教箋

雨の日には雨の中を

六月は、雨の多い季節です。
そうした日々が続くと私たちはつい
「雨は嫌だな」
「早く晴れないかな」
と思ってしまいがちです。
一方で、この雨を喜ぶ人もいます。
雨そのものに良い悪いがあるわけではありません。
草木を潤し、命を育てる一方で、時に私たちの生活に影響を与えることもあります。
それでも雨は、ただ自然のはたらきとして降っているに過ぎません。
それをどう受け止めるかは、私たちの心の向け方によるのです。
これは、私たちの毎日の生活にも通じることではないでしょうか。
物事そのものよりも、それをどう受け止めるかで、私たちの感じ方は大きく変わります。
特に、春から新しい一歩を踏み出された方は、
慣れないことや思うようにいかないことに、心が沈む日も多いかと思います。
「もっと上手くできたら」
「なぜ自分だけ」
と、つい晴ればかりを求めてしまいます。
けれども、上手くいかない日々もまた、自分を育てる大切な時間です。
相田みつをさんの言葉に
「雨の日には雨の中を風の日には風の中を」
という一節があります。
無理に晴れを求めず、その時々を大切に歩んでいくことが大事なのです。
小さな一歩でも、その一歩に意味があります。
雨が降らなければ花は咲きません。
どうか焦らず、誰かと比べることなく今の自分を大切にしながら
一日一日を歩んでまいりましょう。