2026.11.1
教箋

木中の花

十一月に入り秋も次第に深まっていきますが、
暦の上では冬を迎えます。
「木中の花」
という言葉をご存じでしょうか?
木の中には花の色も葉の緑もありませんが、
時が来れば芽や蕾みが出て花が咲き
やがて実も成ります。
木々に咲く花も
紅葉していく葉も
これから付けていく芽も
一見表面だけでは見えない木の中から出てくるものなのです。
SNS等で他人の華々しい様子を見て羨ましく見えることは
誰しもあるかと思いますが、
我々が見えている
「他人」
という存在も
またその方の一面でしかなく、
華々しく見える方も実は自分と同じように
大なり小なり悩みや不安を抱えている
同じ人間であるのです。
自分という存在の中にも、悩みや苦しみとともに、
自分では気付いていない様々な可能性が秘められています。
人生には、良い時もあれば、苦しい時もあります。
思い通りにいかず、立ち止まってしまうこともあるでしょう。
しかし、そうした日々を過ごし、
様々な経験を重ねていくことそのものが、
私達の人生を形づくっています。
今の自分に自信が持てなくても、
これまで歩んできた道のりや一つ一つの経験は
人生を支えてくれる力となってくれる種として芽吹いて行きます。
自分自身の持つ力を信じ、
一日一日を大切に歩んでまいりましょう。