大慶寺
住所静岡県藤枝市藤枝4-2-7
TEL054-641-1229
山号円妙山
沿革 | 宗祖が比叡山に遊学し,その往復の途次一宿せられて,道円・妙円の夫線を教化されたという。後に両名の者が邸内にさゝやかな法華堂一宇を建立し,これより当山の基が開かれた。法号は宗祖よりの授与になるもの。円妙山の山号もそれによっている。 宗祖お手槍の松は「久遠の松」の呼び名で,高さ26m,根もと周囲7mの大木となって,天然記念物に指定された。 降って天文5(1536)年に大円院日遵が法乱を避けて当地に来たり,法華堂で布教して遂に大伽藍を建立し,中興の祖となった。当寺は後に田中城の祈願所となり,徳川期より「さむらい寺」と呼ばれ、藩の菩提所として栄えたのは,時の住職が姫の病気平癒祈願の功により嘉賞されたため。城主と対等の乗輿が許されたほどの厚遇を得ていたという。 天和3(1683)年と,宝永5(1708)年に類焼に遭い,15世日融が庫裡・本堂を再建した。この間に支院の法牲院と法蓮坊が合併して,境内に三光堂として名残を留めている。 徳川14代家茂が上洛の折,当寺へ立寄り病気平癒祈願をしたのは文久年間のことであった。当寺には,田中城主太田資直,本多正供姫君,本多正珍側室,漢学者石井縄斎,国学者熊沢惟与等の墓碑がある。庫裡は相良城田沼意次公御殿を移築したもので、250余年を経過している。藤枝市の名勝旧跡の一つである。 毎年11月3日は、宗祖お会式に並行して、延年講・酉の市が催される。これは江戸時代から連綿として受け継がれている行事で、毘沙門天を主神として、「副かき熊手」の酉の市が行われる。 当日夜は寺の前の旧東海道が歩行者天国となり、大慶寺纏講の他に、沼津市より蓮窓寺様、昌原寺様、法華寺様、市内の宗伝寺様の講中(平成17年現在)や地元の纏同会「粋華」の講員が参加して盛大に万燈まとい行列が夕方5時半より9時まで通りを練り歩く。 寺宝 宗祖御手植「久遠の松」(県指定天然記念物) 香炉(田中城主太田資晴奉納),旗曼荼羅一遍首題(加藤清正公筆).開基檀越道円・妙円墓碑(准宗宝),司馬江漢、池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂等の書画 身延21世日朝書翰,日遠本尊(准宗宝)、宗祖遺文。 身延11世書翰、身延20世,21世、22世、26世、31世、32世、33世、34世、37世、43世、54世、67世、73世、74世、78世等本尊 |
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行事 | 4月12日 花祭り 8月 8日 施餓鬼会 11月 3日 お会式・延年講・酉の市 12月31日 除夜の鐘 毎月10日 立正壮年会 夜 毎月12日 12日講 午後1時 夜7時 |
交通 | JR藤枝駅で車で10分。 |