平成26年11月4日、富士市交流プラザに於いて、当宗務所主催
による、身延山大学公開講座が開催された。
　この講座は日蓮宗、日蓮大聖人、法華経、お題目などについ
てより深い理解をしたいという本宗の檀信徒、一般の方々の要望
に応えるもので、身延山大学仏教学部のエクステンション授業と
して開催。
　今回は身延山大学専任教師木村中一師を講師に依頼し、「日蓮
教団の展開」と題して行われ、日蓮大聖人滅後の宗門史について
講演がなされた。
　まずは、日蓮大聖人滅後、教団の運営を託された日昭・日朗・
日興・日向・日頂・日持上人からなる六老僧について触れ、特に、
日興の身延離山に至る経過について詳しく述べられた。
　更に、九老僧について取り上げ、日像の京都における布教伝道
の経過から入って、京都における日蓮教団の展開について説かれ、
教学上の意見対立から現在に至る門流が形成されて行った経過が
説明された。加えて、後に京都妙顕寺・中山法華経寺・京都本圀
寺となるそれぞれの門流の起源について分かり易く説かれた。