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ひろめよう合掌のこころ

活動内容 2017.06.12

平成29年度 布教師会総会・研修会

布教師会(塚本智秀会長)は5月19日、総会と研修会を富士市内のホテルで開催し、管内僧侶約50人が参加した。

研修会では山口県立大学大学院教授で東京都江東区善應院住職の鈴木隆泰師が「『法華経』における法師とはなにか」と題した講演を行った。

鈴木師は、キリスト教では神が語ったもののみを聖典とするのに対し、仏教ではブッダが語った言葉以外にも、「人を導くために善く説かれたものであるならば、それは釈尊の言葉である」として、大乗非仏説を「無知や誤解から生じたものに過ぎない」と否定し、すべての仏典は仏説であると示した。

さらに釈尊滅後、「成仏の保証(授記)」がないことから、成仏を目指さない小乗仏教が正当化されたことを指摘。大乗経典誕生の根源的理由を「授記を与える釈尊の出現が待望されたこと」にあるとした。

『法華経』は、この釈尊にしかできなかった「授記」を、釈尊入滅後に法華経の行者(法師)に託し(付嘱し)、法師に「一切衆生を成仏させるという強烈な使命感を喚起」させるために成立したのであり、日蓮宗僧侶に期待されるのは「説法によって如来を現在化し、授記を与え、衆生を利益すること」にあると結論した。

H29.05.19布教師会総会・研修会 (1)

H29.05.19布教師会総会・研修会 (2)

H29.05.19布教師会総会・研修会 (3)

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