2026.4.1
教箋

二五〇〇年前から届く「多様性」のメッセージ

四月になり年度も替わり、春の芽吹きを感じる季節となりました。
さて、今から約二五〇〇年前の四月八日、インドにてお釈迦様がお生まれになりました。
この時、生まれてすぐに七歩あるき、右手で天を左手で地に指差し
「天上天下唯我独尊」と言葉を発せられました。
言葉そのものを見ると、この世でたった一人私一人だけが尊いという意味に感じるかもしれませんが
そうではなく、“この世のすべての存在が尊い”が本来の意味になります。
これは他人や何かと比較して優劣をつけるのではなく
我々も一人ひとり唯一無二の尊い存在であるからです。
昨今の世の中では「多様性」という言葉をよく耳にするようになりました。
これは、それぞれの価値観や個性を尊重し合うことの大切さを
多くの人が実感し始めた結果でしょう。
しかしお釈迦様は二五〇〇年も前に、まさにこの多様性や個人の存在の尊さを説かれていたのです。
私たちは社会の一員として、多くの支えの中で生きています。
その恩恵に感謝し、生かされている自分に気づくことが
身近な人だけでなく見知らぬ誰かをも大切に思うことができる方法なのです。
新年度の始まりに、お釈迦様の言葉を今一度感じ、穏やかで豊かな気持ちでスタートしましょう。