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ひろめよう合掌のこころ

仏事の豆知識 2006.10.01

線香のあげ方

 

お香の始まりは紀元前のエジプトで、やはり宗教上の儀礼のために焚かれていました。その後インドヘ伝わります。元来、インドは酷暑ですので臭気に対する配慮が強く、様々な香が作られました。古代の人々は、香には防腐、殺菌の効果があるとすでに知っていたのです。

 

薫香を持に大切にしたお釈迦様は、単なる香りとしてでなく、自らの邪気を払い、体や心の汚れを除き、清浄なる功徳があるものとし、経典にも度々仏前に供えなさいと説かれております。仏様の食べ物であると同時に、私達が仏様の境界に近づく術でもあるのです。
日本では推古3年(595年)日本書紀に最初のお香の記述が見られますが、いずれにしても仏教の伝来と共に始まったと言えるでしょう。

 

皆さんのご家庭にあるお線香もお香の一種ですが、その歴史はぐつと新しく江戸時代初期に始まります。中国福建省から伝わった線香製造技術が、平安時代から蓄積されたお香の調合法や、漢方薬・鉄砲鍛冶等の技術と融合しお線香の製造が始まりました。お線香はそれ自体に香料と燃焼材料が練り込まれていますので、火をつけるだけでよい手軽さが大いに喜ばれ、現代に至ってはお香の9割を占めるとも言われています。

 

 

SnapCrab_NoName_2016-10-1_14-47-3_No-00お線香の本数は1本か3本
一般的には、1本または3本を立てますが、葬儀や法事では、1本をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SnapCrab_NoName_2016-10-1_14-47-15_No-00焼香の作法
お焼香の回数は1回
日蓮宗では、お導師様が3回、その他の人は1回でよいとされています。葬儀や法事では1回をお勧めします。

 

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